プレゼントにも色々ございますが、ビックリするような贈り物って、楽しいですね。
いわゆるサプライズプレゼントは大好きです。
私などはいつもコレを考えてます。
今回は、自分がしてもらったサプライズプレゼントのお話です。
小学校1年の夏休みは一人で過ごしていました。
小学校に入学して一学期が終わった頃でした。
さあ、明日からは楽しい夏休みだ、という終業式の時、友達はこの夏休みには何処へ行くのか話に夢中でした。
「俺は海に行くんだ」
「私は山」
そんな話が聞くともなく聞こえてくる。
早くに父親を亡くした私は、勿論、何処へも行く予定などありません。
母は朝から夜遅くまで働いておりましたから、旅行など行ける訳もない。
夏休みが始まってから、私はいつも一人で遊んでいました。
時には近所の小さな子たちと遊ぶ事もありましたが、大概は一人でした。
そんな時、東京のおじさんが現れて、いつも私に何か玩具を買ってくれるのでした。
まあ、毎日来てくれる訳ではないのですが、時たまちょこんと顔を出す。
このおじさん、いったい何者なんだろうと思いながらも、ついついおじさんの顔を見ると嬉しくなっちゃう。
そんなある日の事です。
ドライブの目的は・・・
その日は朝から母が何か荷物をまとめておりました。
暫くすると東京のおじさんがクルマでやって来て、「用意はできた?」と言いました。
何だろうと思いながらも、おじさんに手招きされるままにクルマに乗った。
おじさんと母と三人で楽しむドライブは、本当に楽しいものでした。
いつしか私はウトウトとして、深い眠りに入ったのでした。
「起きてごらん」
おじさんの優しい声に目覚めた私は、目を開けて驚いた。
目の前には広大な海があったのです。
そう、東京のおじさんは、私たちを海水浴へ連れて来てくれたのです。
あれは忘れもしないサプライズプレゼントでした。
初めて見る海は途轍も無くでかい。
これが本当の海なんだなあ、と暫くは唖然としておりました。
「おじさん、ありがとう」と、心で感謝しました。
その東京のおじさんですが、この後、母はこのおじさんと再婚し、私たちは東京で暮らす事になったのであります。