疑り深い子供だった私は、イブの夜は寝ないでサンタさんを見ようとしたり、押し入れのプレゼントを見つけ出したりして両親を困らせていました。

私が小学2年生のクリスマスの朝

そしてついに私が小学2年生のクリスマスの朝、その時はやってきました。

疑りながらも嬉しくて、枕元のきれいにラッピングされたプレゼントに飛びつきました。

中にはディズニーの「美女と野獣」と「アラジン」のビデオが入っていました。

何度も両親におねだりしては断られていたものです。

寝起きでボサボサ頭のままさっそく見始めました。

イラストに音楽、すべてが私を楽しませます。

サンタがくれたクリスマスプレゼントへの疑問が

しかし観ているうちに疑問が生まれました。

 
「どうして日本語(吹き替え)なの?サンタさん日本で買ったの?」
「・・・それはお前が子供だから気を使ってくれたんだねーきっと・・・」
「・・・ふーん」

不穏な空気が流れたまま次の「アラジン」を見始めました。

クリスマスプレゼントが現金支給に変わった瞬間

こちらももちろん吹き替えです。

しかも主人公アラジンの声が羽賀研二でした。

テレビっこの私はすぐに気付き、

「この声羽賀研二だね」
「・・・そうだね」

さらにおかしな空気のなか、メッセージカードが入っているのに気がつきました。

そこには“プレゼントよろこんでくれたかな? MerryChristmas!”と書かれていました。

が、私の父は男性には珍しいくらい極端なまる文字です。

「これお父さんの字じゃん!」
「・・・そう、サンタさんはいないんだよ。来年からプレゼントは無いよ。」
「・・・!?」

翌年からクリスマスには現金5000円が支給されました。

少し大人になった気がしました。