きっと、自分に子供なんて育てられないだろうと思ってました。

子供は煩いし、手が掛かるし、心配だし、面倒臭いし・・・。

第一、自分の性格を受け継いでいると考えたらゾッとします。

何ですか、今の世の中じゃ、なかなか子供を育てるのが一苦労だとか。

色々と難しい事になってるようですね。

やっぱり私は子供いりませんや、と思ってる矢先の出来事でございます。

結婚五年目にして妊娠発覚

結婚五年目にしていきなりカミさんが妊娠してしまいました。

嬉しいのやら悲しいのやら、はたまた恐ろしいのやら、私の心はとっても複雑でした。

親としての自覚が出来てないまま、翌年には父親になってしまったんです。

出産前の一週間は、徹夜続きの仕事で家に帰ってませんでした。

出産の報せも、カミさんのお姉様から会社に電話を頂いた始末。

何やってんだよ、と言いたいところですね。

それからすぐさま病院に駆けつけ、硝子越しに見た我が子は、まるで猿のように真っ赤な顔をしていました。

それから、ぶちゃ顔って言ったらいいのでしょうか。

兎に角、人間の生まれたばかりの顔というものは、物凄くけったいなものだなあ、と実感しました。

その日から一週間ほど、カミさんと子供は病院に寝泊まりする事になり、私は久々の一人暮らしを味わいました。

兄貴からの出産祝いのブランデーを飲んでこれからを考えました

ちょうどその頃、兄貴が訪ねて参りまして、「ほら、出産祝いだ」と言ってブランデーを置いてったのです。

私は一人寂しく、そのブランデーを飲んで夜を明かしました。

色々考えましたね、子供のこれからの事とか。

既に子供を持った兄は、恐らく

これでも飲んで、これからの事を考えなさい

という意味で私にそのブランデーをくれたのでしょう。

出産内祝いとして、兄貴には土鍋か何かを贈ったと思います。